オリックス・中嶋監督「なかなかできない体験」 ファンが「いなかったら…」の不安吹き飛ぶ「サトシ」大合唱

 沿道のファンに向けて手を振る中嶋監督=神戸(撮影・立川洋一郎)
 ファンに手を振って応える宮城=神戸(代表撮影)
 大阪・御堂筋で行われたオリックスの優勝パレードに詰めかけた大勢の人たち
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 「阪神・オリックス優勝記念パレード」が23日、大阪・御堂筋と兵庫・神戸で同時開催され、リーグ3連覇を飾ったオリックス・中嶋聡監督(54)は、1996年以来となる神戸でのパレードに感激の面持ちを浮かべた。選手会長の杉本裕太郎外野手(32)は“恒例”となった言い間違いで爆笑を誘うなど、沿道から歓声に手を振り続けた。

 中嶋監督の目に映ったのは、大勢の喜ぶファンの姿だった。「本当に人の多さにビックリしましたね」。午前に大阪の御堂筋を走り抜け、午後は兵庫の神戸をぐるり。阪神と合わせてのべ100万人の大観衆から祝福された。

 スタート地点の大阪ではバスを降りると、黄色い声援が飛ぶ。「サトシ、サトシ」。温かいコールで出迎えられた。「正直、タイガースと合同ですので、(ファンが)いなかったらどうしようかなとか、後から多くなったらどうしようかなと」。そんな不安は一瞬で吹き飛ぶ。沿道はタオルやボードを掲げ、大声で歓声を届けるファンであふれていた。

 コロナ禍の21年は京セラドームでバーチャルパレードを開催。屋外でのパレードは実現できなかったが、昨年は御堂筋でのナイトパレードに約30万人が詰めかけてくれた。そして今季は神戸でも開催となった。

 指揮官は27年前に選手として参加しており「元々いた本拠地ですので。神戸でやれるとは思ってなかった。なかなかできない体験かなと思いますし、本当にうれしかったですね」と感慨深げな表情を見せた。

 前回は阪神・淡路大震災から復興のさなかだった。「(観衆が)もっと近かったですね」と懐かしむ。そして、今年は3連覇を達成して、満を持してのVパレード。再びユニホームを着て、歓声を浴びたことの喜びをグッとかみしめた。

 ただ、昨年と違うことは日本一を逃したこと。4連覇と日本一奪還に向けて、すでに中嶋監督は動きだしている。高知での秋季キャンプでは若手を中心に視察。「すごいキャンプをやってました」と手応えたっぷりで20日に帰阪した。

 22日には広島から西川をFAで獲得。山本のメジャー移籍や山崎福がFA移籍の可能性もあるが、全員野球で戦うだけだ。沿道からは「4連覇お願いします!」と懇願された。「(4連覇を)やりたいと思います。パレードもやりたいので、頑張ります」と指揮官。中嶋オリックスは来年も優勝パレードに繰り出す。

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