中日 前巨人・中島ら戦力外の4選手獲得で期待される効果は-弱点克服へ評論家「心強い存在にはなる」

 中日が前巨人の中島宏之内野手、前ソフトバンクの上林誠知外野手、ともに前阪神の山本泰寛内野手と板山祐太郎外野手を獲得した。板山は育成契約となった。

 いずれも今季限りで戦力外通告を受けていた選手たちで、課題の得点力不足解消へチームの底上げを図りたい狙い。デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「必ずしも主力で、とは思っていないだろう。勝負どころで1点を奪うピースとして活躍を期待しているところが大きいのではないか」と語った。

 先発陣を含め、投手力はリーグでもトップクラス。今季は開幕前にセットアッパー候補だったジャリエル・ロドリゲスが亡命する不運もあったが、途中加入したフェリスも安定感抜群。2年前の就任会見で、立浪監督は「野球はピッチャーが試合の8割を占めていると思っている」と語ったように、長所である投手力を軸にした戦いをしていく方針に変わりはないだろう。

 突然、打のチームに変貌をしていくことは現実的ではなく、いかにうまく1点を奪えるかの戦い。その中で、今回獲得した4選手はチームに手薄なピースとして戦力となる可能性がある。

 関本氏は「やっぱり中島は勝負強い。2000安打も当然、意識はするだろうけど、中日は右の代打も薄い。一本欲しいところで苦しんだことを考えれば、心強い存在にはなる」とし、代打率や得点圏打率も高いベテランへの期待感を口にした。

 今季は1点差ゲームで21勝24敗。チームの得点圏打率・229、代打打率・173はいずれもリーグワーストに沈んでいる。

 中日は巨人を自由契約になった中田翔の獲得調査も行っているが、関本氏は「近年の得点力のなさを見れば、外国人を含めて一発のある打者は当然欲しい。ただ、接戦をいかに勝ち切るか。中島だけでなく、しぶとさのある山本や板山、実績ある上林も輝きを取り戻せば攻守で貢献できるとは思う」とした。

 立浪監督にとっては勝負の3年目。「ある程度の結果は求められる。まだまだ戦力的には乏しいから、外国人を含めてどういう補強をして、どういう野球をしていくか、現場とフロントが同じ方向を向いていかないといけないだろうな」とした。

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