山崎福也の日本ハム入団合意は「金銭よりも環境」評論家分析 6球団争奪戦を制したのは「納得できる言葉」が背景に
オリックスからFA宣言していた山崎福也投手が25日、日本ハムと入団合意したことが発表された。阪神、広島、オリックスで指導者を歴任したデイリースポーツ評論家・岡義朗氏は「言葉の魅力があったんじゃないか」と分析する。
山崎福也には巨人、ソフトバンク、ヤクルト、DeNA、オリックス、日本ハムのセ・パ6球団による争奪戦が繰り広げられた。今季年俸6000万円から大幅アップとなる条件が提示され、契約年数も複数年に及んだ。
報道されている条件では巨人、ソフトバンクが優勢と見られた中、争奪戦を制したのは日本ハム。岡氏は「決め手となったのは、やっぱり金銭面ではないというとこだろうね。日本ハムは過去に大谷を入団させたような交渉力がフロントにある。きっと心に響く言葉があったんだろうと思う。環境面で一番、納得できるところでプレーしたいという思いが山崎にあったんじゃないかな」と語った。
過去に現場で幾多のFA移籍を見てきた岡氏。「今は金銭よりも環境を重視する選手が多い。納得できる調整、プレーしやすい条件とかね。しっかりと言葉で説明してくれないと、そのチームに自分が合っているかどうかは分からない。お金を持っている球団に比べれば、報道を見る限り、日本ハムの条件はそこまで高くなかった。そういう意味では交渉力というところが大きな要因になったのでは」と分析する。
日本ハムには昨年までチームメートだった伏見も在籍。またチームも上位浮上を目指す中で、左腕にかけられる期待も大きい。「FA移籍の側面は金銭だけでなく、チームの評価、期待を求めてというのもある。山崎にとっては日本ハムが一番、やりがいを感じられるチームだったと思う」と岡氏。「投手には打線との兼ね合いもあるし、下位から上位を目指すにはものすごくエネルギーが必要。それでも山崎なら粘り強く、チームに貢献してくれると思う」と期待した。