元DeNA平田真吾が“歴史的1勝” 中東・南アジア新リーグで初登板 初球被弾も味方が勝ち越し6ランHR
中東と南アジアを拠点に発足した新プロ野球リーグ「ベースボール・ユナイテッド」に移籍した元DeNAの平田真吾投手が25日(日本時間26日)、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで行われたお披露目興行「オールスター・ショーケース」第2戦に登板し、2回2失点で勝利投手になった。
今季までDeNAでプレーした平田は10月に行われたドラフトでパキスタン最大の都市カラチを本拠とするモナークスから5巡目で指名されて入団。この日の試合では東軍の2番手として1点リードの四回から異国のマウンドに上がった。
立ち上がりこそ、先頭パナスへの初球、外角142キロ直球を右中間へソロ被弾し、同点にされたが、後続をピシャリ。前打席で本塁打を放っている4番リディをスライダーで空振り三振に斬ると、中日とオリックスでプレーしたモヤを投ゴロ、さらに元阪神ロサリオからスライダーで空振り三振を奪った。
東軍は同点の五回無死一、二塁の好機に元ジャイアンツの3番サンドバルの打席で、得点が2倍になる「マネーボール・アットバット(打席)」の権利を行使して6ラン本塁打を記録するなど、一挙7点を奪って勝ち越しに成功。平田は回またぎとなった五回に1点を失い、元ヤンキースのカノに右翼線二塁打を許すなど、2回3安打2失点とやや安定感を欠く投球内容だったが、大量援護点に恵まれて勝ち投手の権利を手にした。球数は27で最速は145キロだった。
この日の試合にはサンドバルやカノ、元ヤンキースのグレゴリアス、元エンゼルスのシモンズといったMLBで活躍した選手が出場。NPB経験者も多く、平田が所属した東軍からは元阪神のマルテや元ソフトバンクのホーキンスがスタメン出場し、前日の第1戦に続いて九回を元西武のシュリッターが締めて連勝に貢献した。
ベースボール・ユナイテッドはUAEの2都市を拠点するアブダビ・ファルコンズとドバイ・ウルブズ、インド西海岸のムンバイ・コブラズ、パキスタン最大の都市カラチに設立されたモナークスの4チームで構成。メジャー最多通算セーブ記録をもつ元ヤンキースのマリアノ・リベラ氏やレンジャーズなどで活躍したエイドリアン・ベルトレ氏、元マリナーズのフェリックス・ヘルナンデス氏、アンドルースといった元、現メジャーリーガーも出資し、オーナーグループに加わっている。