オリックス・山下舜平大が新人王 来季の目標は「1年間戦い抜く」
「NPB AWARDS 2023 supported by リポビタンD」(28日、都内)
パ・リーグの最優秀新人にオリックスの山下舜平大投手(21)が選ばれた。山下は21年の宮城以来、球団史上11人目の新人王獲得となった。
オーダメイドのスーツ姿からも体の大きさが強調される。山下が堂々の新人王獲得で、初めてのアワードを経験した。「自分だけの力じゃできないことだと思いますので、周りの方に感謝しています」。謙虚に語った裏には、悔しさもあった。
今季は開幕戦でデビューを果たすと、先発ローテの一角として9勝をマーク。ただ、シーズン終盤に腰椎分離症を発症し、ポストシーズンで投げることはできなかった。それだけに「与えられたポジションで1年間戦い抜く」と来季の目標を設定した。
エースの山本がメジャーに挑戦し、11勝の山崎福もFAで日本ハムに移籍。山下への期待はさらに高まる。「防御率にこだわってやっていきたい」。今季は規定投球回にこそ到達していないが、防御率は1・61。山本は1・21を記録していて「上には上がいる」と背中を追っていく。
すでに患部の状態も良化していて、キャッチボールも再開できるほどになっている。2月の春季キャンプには万全で臨める見通し。「由伸さんから得たものをこれからの野球人生に生かしていきたい」。山下がエースの穴を埋められれば、4連覇もグッと近づいてくる。