「ＮＰＢ　ＡＷＡＲＤＳ　２０２３　ｓｕｐｐｏｒｔｅｄ　ｂｙ　リポビタンＤ」（２８日、都内）

　ＤｅＮＡの今永昇太投手（３０）が２８日、都内のホテルで行われた「ＮＰＢ　ＡＷＡＲＤＳ　２０２３　ｓｕｐｐｏｒｔｅｄ　ｂｙ　リポビタンＤ」の表彰式に出席。自身初タイトルとなる最多奪三振の称号を手にし、後輩への思いを明かした。

　８年間、走り続けてきた日本球界での集大成だった。今オフにポスティングシステムを利用し、憧れ続けたメジャー挑戦を決断。来季の去就もまだ未確定の中で、背中を押してくれる仲間へ。最多勝など投手２冠の東に、特別な思いがあった。

　「欲を言うなら、僕も最多勝利、最多勝率。いろいろなものを獲得したかったですけど、東と一緒に投手陣を引っ張れてよかった」

　頼もしい姿を見た。壇上では「投げれば勝つ投手がチームにいた。東のおかげで伸び伸びとできました」と感謝し、「託すも何も、東は僕にないものをたくさん持っている。普通にやれば、これくらいの成績を残せる選手なので」と来季以降にも太鼓判を押した。

　注目の去就については正式な申請手続きを終え、全３０球団に契約可能選手として通知され、進み始めた。「僕が何かをできるわけではないので。本当にもう祈るだけです」。エースとして背負い、受け継いでいく系譜がある。後輩へ思いをつなぎ、来季の“居場所”を目指していく。