オリックス トレード移籍の吉田輝星 万波との対戦は「ネタになるので抑えたい」先発枠狙う意欲も「自分にとってチャンス」
日本ハムからトレードで加入した吉田輝星投手(22)が29日、大阪市此花区の球団施設で入団会見を行った。背番号は「23」に決まった。
日本ハムには万波中正ら同い年の選手が仲が良く、送別会で号泣しながら送り出してくれたことが明かされていたが、来季からはライバルチーム同士となる。吉田は「初対戦とかは一生、僕らの中でネタになると思うので抑えたいし、対戦は楽しみ」とはやる気持ちを言葉にした。
22年からは主に中継ぎで登板していたが「経験はあるので求められたところで結果を出したい」と先発、中継ぎ両方でチャンスをつかむ。ポスティングでメジャーを目指す山本由伸、国内FA権で日本ハム入りする山崎福也が担った先発枠が空くこともあり「今まで決まっていた2枚がなくなるのは自分にとってチャンス。先発ならそこを目指していきたい」と開幕ローテを狙っていく。
金足農(秋田)時代の2018年夏の甲子園で準優勝し、同年度ドラフト1位で日本ハム入団も、ブレークはならず今季はわずか3試合の登板で0勝に終わった。150キロ台の速球派が並み居るオリックス投手陣の一員となり「進化しないと生き残れない。新しい環境になってもう一回、自分を見つめ直してやりたい」と心機一転。日本ハム時代から、オリックスの投手陣の速球を「なんなんだ、みたいな」イメージで見ていたという。「それぞれの選手が努力しているんでしょうけど、興味深いです。どんな練習をしているのか、いろいろな人の練習を見て参考にしたい」と、レベルアップのヒントを探るつもりだ。