【公認野球規則改正】守備シフト制限など9項目追加 エスコン問題受け「必要」から「推奨」に
プロ・アマ合同規則委員会が29日、都内で開かれ、公認野球規則改正の概要が説明された。今回、新たに記載、改正されるのは、米大リーグで導入されている守備シフトの制限や、ベースの拡大化、延長戦を無死二塁から始めるタイブレーク制など9項目となる。
ただ、注釈として守備シフト、ベースの拡大はプロ、アマともに採用しないことを明記する。アマ4団体で採用されているタイブレーク制については、各団体の規定に従うと注記する。ただ、来季についてプロ野球では導入しない方針。
今回、新たに公認野球規則に記載される項目について、アマチュア規則委員会の桑原和彦委員長は「採用しないのであれば載せなくてもいい、というご意見もありました」と説明。その上で「ただ、世界に通用するルールブックにあって、その中で日本固有のものを書き足していく形がいい」と、国際基準を意識した改正に至った。
公認野球規則は米国での改正を受け、委員会で議論した上で独自の注釈を付けるなどし、翌年に反映される。
また、同委員会では公認野球規則の「2.01 競技場の設定」について一部改正することを決めた。昨オフ、日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」のファウルゾーンの狭さが規定に抵触していた問題を受け、本塁からバックネットまでの距離が60フィート(約18メートル)以上が「必要」と記載していた文言を「推奨」と見直す。