楽天がアンケート結果を説明 安楽以外の選手のパワハラ行為はなし 森井球団社長「責任を痛感」

 楽天は30日、後輩選手へのハラスメント疑惑が浮上していた安楽智大投手(27)について、森井誠之球団社長(49)、球団顧問弁護士の稲垣勝之氏が楽天モバイルパークで会見を開き、30日が提出期限の「保留選手名簿」から外し、自由契約にすることを発表した。本人へのヒアリング、選手スタッフへのアンケートを照らし合わせた結果、パワハラ行為があったと認定。球団として、24年に再契約を結ぶ考えがないことも明らかとなった。

 楽天は安楽のパワハラ疑惑を受けて行った、アンケートの結果について説明した。選手やコーチなど計137人に実施。回答率は92%となった。実際に直接的被害を訴えた選手は約10人。事象を見た、聞いたと回答したのは約40人で、その他選手のパワハラ行為を訴える回答は、なかったという。

 球団側は今回の事態を受けて今後も調査を継続。第三者期間となる相談窓口の設置や、ハラスメント行為に関する講習を行う予定で、12月15日までをめどに、具体的な対策内容を明記したものを発表するとした。

 また森井球団社長は「事態を改善できなかったことに球団代表として責任を痛感しています」と月額役員報酬の10%を2カ月間自主返納するとした。

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