楽天の辰己涼介外野手（２６）が３０日、都内での「第５２回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式に出席した。受賞選手１８人の中で唯一、全身真っ白のド派手スーツで登場。胸ポケットにはリカちゃん人形ならぬ「セリちゃん人形」を忍ばせ“披露宴”に変えた。

　「今年は新郎として…。新婦を忘れて来てしまったんですが、代役を」。壇上に立った辰己は話し始めると、ポケットから人形を取り出して紹介した。「結婚１年目ということで急きょ、新郎新婦で来ました」。晴れ舞台のために、新調したのはタキシードだった。

　人形の名は「セリちゃん」だ。今年１月、実業家の鈴木セリーナさんと結婚。第１子も誕生した。シーズン中は遠征にも妻子が帯同。「グラウンドも家族も守ることができた。ただ、結婚式を挙げる時間もなさそうで、このような素晴らしい式典をお借りして」と、妻に感謝の形を示したド派手コーデだった。

　３年連続３度目の受賞は、球団野手では初の偉業。「歴史も浅い球団。名前を刻んでいける選手になりたい」と話し、４年連続受賞での公約も口にした。「昨年、来年は上下ゴールドでと約束した中で破ってしまった。投票もしてもらえるプレーをして、約束を守って表彰式に来たいです」。来年も胸ポケットには、セリちゃん人形を“同伴”させるつもりだ。