楽天がパワハラ行為の安楽智大を自由契約 12球団では148人、NPBが自由契約選手を公示 DeNA・バウアーや巨人・中田翔も

 日本野球機構(NPB)は2日、今季の支配下選手のうち、各球団が来季の戦力として契約する権利を持つ保留選手名簿を公示した。複数の選手に対し、パワーハラスメント行為が認められた楽天・安楽智大投手の名前は記載されず、正式に自由契約選手となった。

 この問題については前日の11月30日、森井誠之球団社長が会見を開いた。同日、NPBに提出する保留者選手名簿の提出期限だったが、安楽は名簿に記載せず自由契約すると説明。来季、再契約しない方針を明言した。

 29日には安楽本人にも、自由契約とする方針が伝えられた。同社長は「昨日、私の方から本人に伝えさせてもらった。まず本人の謝罪があった。その上で我々の決断として、明日をもって、保留者名簿から外させてもらいます。これによって自由契約となりますという話をさせてもらいました」と明かし、安楽は「かしこまりました。自分としてはとにかく謝罪をしたい。社長も含めて皆様には、ご迷惑をおかけしました。被害を与えてしまった選手たちに直接謝罪をしたい」と、話していたという。

 日本プロ野球選手会はこの日、都内で日本野球機構(NPB)との事務折衝を行った。通常の戦力外通告期間が終わった後の自由契約となるが、取材に対応した森忠仁事務局長は処分について、選手会からは「異議は申し立てない」と説明。「ここは、なかなか難しい。何がいいのかなっていうところを考えた場合、今回は異議を申し立てないという話はしました。これが正解かどうかっていうのは、事案によっても変わってくるかなと思いますけど、今回あまりにも時間がなさすぎた」と、対応に苦慮した経緯も明かした。

 他球団では巨人の中田翔内野手や、トレバー・バウアー投手ら148人が、自由契約選手として公示された。

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