巨人の戸郷翔征投手が１日、大手町の球団事務所で倍増となる９０００万増の１億８０００万円でサインした。高卒５年目のシーズンを終えて大台を大きく突破した。（金額は推定）

　今季は２４試合の登板で１２勝５敗、防御率２・３８。２年連続二桁勝利をマークし、エースとしてチームをけん引した。さらに３月開催のＷＢＣでは侍ジャパンの一員として奮闘。世界一に貢献した。

　倍増の評価に「素直にうれしかったですし、長いシーズンでしたけど、やってきて良かったと思いました」と笑顔。一方で今季の成績については「まだまだ満足できる成績ではない。目標に挙げている沢村賞には届かない成績でしたし、まだまだ勝ち星を重ねないといけないことは感じた」と表情を引き締めた。

　前日１１月３０日のトークイベントでは阿部慎之助新監督から来季の開幕投手を言い渡されている。来季に向けては「１０完投以上」と「ＭＶＰ」を目標に掲げた。「チームとしてはここ数年良い結果が生まれてない。日本一を目標に銀座でパレードしたいなっていうのは思っていますし、個人としては最優秀選手、ＭＶＰを取れるように良い成績を残せるように頑張りたいと思います」と力強かった。