江本孟紀氏と篠塚和典氏が「ビビり倒した」大先輩とは?部屋子の篠塚氏「朝は起こさないように」
元南海、阪神で活躍した野球評論家の江本孟紀氏が1日、自身のYouTubeチャンネルを更新。元巨人の篠塚和典氏をゲストに、現役時代の思い出を語った。
2人に共通する大先輩が張本勲氏。篠原氏は「(巨人の定宿だった)竹園(旅館)で同部屋だった」とし、最初の遠征で張本氏の「部屋子」になったと明かした。
17歳年上の大打者との同部屋は緊張の連続で「初めての遠征で大ベテランと一緒。何をしたらいいかわからなかった」と篠塚氏。当時の風習として「(先輩が)いる時にはいなきゃいけなかった」と、部屋の片隅で膝を抱えて「声がかかるのを待っていた」という。また、朝は起こさないようにそっと先に起き、試合後は「勝った負けた、打った打たないと(先輩の心境を)察しながら」と、気づかいは欠かせなかった。
一方で、同部屋の特権もあった。張本氏が試合後に素振りをする様子を「ずっと見ていた。バットの軌道などを」と振り返り「たまに『振ってみろ』と言われて。自分なりに吸収できた」と大きな財産にもなった。
東映時代に張本氏と同チームだった江本氏も「(入団して)最初にあいさつに行ったのが張本さん。ビビり倒して行った」と苦笑い。「喝!」と怒られないように奮闘した、若き日の2人のエピソードが明かされていた。