侍J・井端監督「抜けている」 来秋ドラフト目玉の明大・宗山を高評価 157キロ計測の愛工大・中村らも
野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督が2日、愛媛県松山市の坊ちゃんスタジアムで始まっている「大学代表候補強化合宿」を視察した。全国から集まった44人の中から、明大・宗山塁内野手や愛工大・中村優斗投手(3年)らを高く評価した。
この日は3チームに分かれ、変則の6回特別ルールで3試合の紅白戦を実施。宗山は安打こそなかったが、多くの守備機会を軽快にこなした。井端監督は「守備は抜けていると思いますね。夏前にもジャパンの合宿で間近で、真横で見て、後ろから見て、近場で見た。何も言うことなかったですね」と絶賛。
この日、実戦で自己最速の157キロを計測した中村についても「本当に素晴らしいです。無理なく出しているんです、スピードも。でも、目いっぱいな感じがまだない。その中であのスピードですから、体の使いがいいのか」と驚いた。他にも関大・金丸夢斗投手(3年)、日体大・寺西成騎(3年)らの名前を挙げて評価した。
26年の第6回WBCや、野球競技が復活する28年のロス五輪と、続々と国際大会が控える中で、26年に控えるWBCでは2年目のシーズンを迎える世代。東京五輪の広島・栗林や日本ハム・伊藤、第5回WBCの巨人・大勢ら、プロ入り直後から代表で活躍した選手を例に、指揮官は「プロに行ってすぐ(日本代表に)入ってくる選手もいる。見ておいてよかったです」と収穫を口にした。