NPB 楽天・安楽のパワハラ問題で声明 全選手に講習会、相談窓口設置 コミッショナーは厳しく指摘「許される行為ではない」
プロ野球の12球団実行委員会が4日、都内で行われ、楽天がパワハラ問題で安楽智大投手が自由契約になった経緯などを説明した。
問題を受け、榊原コミッショナーは声明文を発表し、「今回の楽天球団における事案は、プロ野球選手である前に社会人としても許される行為ではありません。ハラスメントは個人の人格や尊厳を傷つけるばかりか、選手やコーチ、そしてプロ野球に携わるすべての関係者に悪影響を及ぼす問題です。それを見過ごすことは許されません」と厳しく指摘。続けて、「本日の実行委員会で改めて12球団に対し、ハラスメント防止の徹底によるコンプライアンスの遵守を指示いたしました」と、複数の相談窓口の設置や来年の春季キャンプ中に全選手を対象にハラスメント防止講習会を実施することを伝えた。
ハラスメント行為の根絶、コンプライアンス意識の向上へ、「選手、スタッフ、球団職員らが互いに尊重し合う健全な環境づくりに取り組み、ファンの皆さまのご支援に応えられる野球界になるよう、NPB、12球団で一層の努力をしてまいります」とコメントした。
パ・リーグ理事長の日本ハム・三好球団本部長は「人ごとではないと受け取めて、整備することを徹底していきましょう、と話し合った」と語った。