高校野球 兵庫で新基準バット2本の配布が完了 古豪・洲本の宝谷監督「打てないチームにもチャンスがある」

 来年度から反発力を抑えた新基準の金属バットが導入されるにあたり、高野連が全国の加盟校に2本ずつ新基準のバットを配布している。兵庫県では5日、明石市内で行われた顧問会後に淡路、但馬に所属する13校に配布し、県内全校への配布を終了した。

 1953年のセンバツ優勝を経験するなど春夏通じて4度の甲子園出場を誇る古豪・洲本の宝谷祐哉監督も2本のバットを受け取った。配布について「値段も上がっているので簡単に買えない。すごくありがたい」と感謝。「経済面で野球を継続できない子もたくさんいる中で、こうやって支援していただけるのは高校野球をする子が増える一因になるのでは」と未来を見据えた。

 チームは秋の大会後から新バットでの練習を開始。「やはり飛ばないですね」と違いは感じている。その中で接戦が増えると予想。延長からはタイブレークとなる現行のルールを踏まえて「打てないチームにもチャンスがある」と話した。

 顧問会に参加した滝川二の塚本泰成コーチはバットの変更でもたらされる影響を推測。「野球の基本である『打つ』ということを思い切ってできなくなるのでは」とし「より選手には技術が求められる。適材適所に打ち分けられる選手の方が活躍するのでは」と予想した。

 一方で「兵庫の野球には有利に働くのでは」とメリットについても言及。「スモールベースボールが兵庫の売りだと思う。そういう意味では兵庫にとっては風向きがいいのでは」と述べた。

 また、1日の理事会で決定した新基準バット1本の追加配布については準備が整い次第配布が開始される。

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