【一覧】戦力外選手の“移籍”激増 オリ3選手獲得で今オフは昨年から倍増以上、異例の19人に 評論家の視点「環境が変わればやれる選手はいる」

 プロ野球界では今オフ、戦力外市場が活発に動いた。

 オリックスは6日、前日本ハムの井口和朋投手、前巨人の香月一也内野手、前広島の木下元秀外野手を育成選手として獲得すると発表した。

 3選手はいずれも、今オフ戦力外通告を受けた選手たち。リーグ3連覇中の王者オリックスは戦力となる可能性があると判断し、獲得に踏み切った。

 これで、今オフ戦力外通告を受けた選手でNPBの他球団に移籍が決まったのは19人(育成契約11人)。昨年の9人(育成6人)から倍増以上となった。

 オリックス入団が発表された井口、ロッテのテストを受けた前オリックス・吉田凌はともに合同トライアウトを受験。当日の投球を見たデイリースポーツ評論家・関本四十四氏も再生可能と高く評価していた2投手だった。

 関本氏は最速146キロを計測していた井口について、「井口は使える。コントールもしっかりしていたし、変化球で空振りも取れる」と評価。2三振を奪った吉田凌は「独特のスライダーがあり、トライアウトでは真っすぐで空振りも取れていた。使い道はありそう」と語った。

 例年以上に戦力外選手が人気のオフ。19人のうち育成契約で11人というところから、再生の可能性や伸びしろにかけている思惑もみえる。関本氏は今季、現役ドラフトで環境を変えた阪神・大竹や中日・細川が活躍したことにも触れ、「環境が変わりチームにはまれば、十分にやれる選手はいる。選手のメンタル面も違うし、指導者の先入観がなくなり我慢して使ってもらえる面もある。外国人選手の活躍が減っていることもあり、今後もトレードや戦力外選手をうまく使うチームが増えてくるのでは」と語った。

▽今オフ戦力外通告を受け、ここまでNPBの他球団移籍が決まった選手は以下。

前阪神・山本→中日

前阪神・板山→中日育成

前阪神・二保→ロッテ育成

前広島・木下→オリックス育成

前巨人・中島→中日

前巨人・鍬原→ソフトバンク育成

前巨人・鍵谷→日本ハム育成

前巨人・香月→オリックス育成

前オリックス・中川→DeNA

前オリックス・吉田凌→ロッテ育成

前ソフトバンク・森→DeNA

前ソフトバンク・嘉弥真→ヤクルト

前ソフトバンク・増田珠→ヤクルト

前ソフトバンク・上林→中日

前ソフトバンク・九鬼→DeNA育成

前ソフトバンク・舟越→巨人育成

前楽天・炭谷→西武

前日本ハム・山田→楽天育成

前日本ハム・井口→オリックス育成

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