今オフ中継ぎ補強連発の巨人は馬場獲得に成功!現役ドラフト“大化け”の条件は-評論家「後半、いい手応えをつかんでいるなら面白い」

 日本野球機構(NPB)は8日、出場機会に恵まれない選手を救済する「現役ドラフト」を開催し、移籍が決まった選手を発表した。各球団1選手ずつ、12人が移籍。2巡目指名はなかった。

 中継ぎ強化が課題の巨人は阪神の17年ドラフト1位・馬場皐輔投手を獲得した。今オフ、オリックスから近藤大亮、ソフトバンクから高橋礼投手と泉圭輔投手が加入。いずれもリリーフ経験のある投手で、補強ポイントを徹底的に埋めている。

 馬場は20年に32試合に登板し、2勝1敗9ホールドで防御率2・08をマーク。21年は44試合に登板し、3勝0敗10ホールド、防御率3・80をマーク。今季は19試合に登板し、2勝1敗3ホールド、防御率は2・45だった。

 デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「巨人は先発から抑えにつなぐあんこの部分を徹底的に補強している。馬場は層の厚い阪神では出番が少なかったが、このメンバーを見ても実績はトップクラス」と評価。“化ける”条件として、「過去に実績のある選手、もう少しで殻を破れそうな選手だけど、元のチームでは出番が少ない選手は一気にブレークする可能性がある。この中に、シーズン後半、いい手応えをつかんでいる選手がいるなら面白い」とした。

 馬場と同じく、ドラ1で入団した2投手にも期待がかかる。21年に54試合に登板し、防御率1・26のロッテ・佐々木千隼投手はDeNAへ。ルーキーイヤーに53登板した中日・鈴木博志投手はオリックスへ移籍する。

 関本氏は「ふたりもいいものは持っている。これ、というものを磨けるか、もしくは制球に課題があるなら移籍を機会に考えを変えられるか。まだ20代ならこれから」と期待した。

 昨年初めて行われた現役ドラフトではDeNAから中日に移籍した細川、ソフトバンクから阪神に移籍した大竹らが活躍。一方で12選手のうち、半数は今オフ戦力外となった。関本氏は「今年の細川、大竹が好例になった。チームの薄い部分を補強していると思うし、移籍する選手にとってはチャンスはある。結果を積み重ねていければ、人生は変わる」と語った。

 各球団の獲得選手一覧は以下の通り。()は前所属。

▽セ・リーグ

 阪神 漆原大晟(オリックス)

 広島 内間拓馬(楽天)

 DeNA 佐々木千隼(ロッテ)

 巨人 馬場皐輔(阪神)

 ヤクルト 北村拓己(巨人)

 中日 梅野雄吾(ヤクルト)

▽パ・リーグ

 オリックス 鈴木博志(中日)

 ロッテ 愛斗(西武)

 ソフトバンク 長谷川威展(日本ハム)

 楽天 桜井周斗(DeNA)

 西武 中村祐太(広島)

 日本ハム 水谷瞬(ソフトバンク)

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