現役ドラフト 初年度以上に“実績組”が増加 ドラ1も昨年の1人から3人に 大竹、細川に続けるか
昨年から導入された現役ドラフトの第2回が8日、開催された。出場機会に恵まれない選手の救済策として誕生したこの制度は、各球団が2名以上の対象選手をリストアップし、また全球団が最低1選手を指名しなければならない、という規定に則って行われた。
第1回の昨年と同様、今回も12球団すべて1人ずつの指名となった。
今年の結果は以下の通り。カッコ内は前所属球団。
阪神・漆原大晟投手(オリックス)
広島・内間拓馬投手(楽天)
DeNA・佐々木千隼投手(ロッテ)
巨人・馬場皐輔投手(阪神)
ヤクルト・北村拓己内野手(巨人)
中日・梅野雄吾投手(ヤクルト)
オリックス・鈴木博志投手(中日)
ロッテ・愛斗外野手(西武)
ソフトバンク・長谷川威展投手(日本ハム)
楽天・桜井周斗投手(DeNA)
西武・中村祐太投手(広島)
日本ハム・水谷瞬外野手(ソフトバンク)
12名のうち、今季ある程度の出場機会を得たのは、投手では馬場(19試合)、漆原(16試合)、野手では愛斗(73試合)。
ただ中村は17年に5勝、鈴木は18年に53試合、梅野は19年の68試合登板、佐々木は21年54試合、桜井も同年30試合登板などしっかり実績を残している選手も少なくない。
また馬場、鈴木、佐々木の3人がドラフト1位というところも目立った(昨年はオコエ瑠偉1人)。
なお昨年の結果は以下となる。
オリックス・渡辺大樹外野手(ヤクルト)
ソフトバンク・古川侑利投手(日本ハム)
西武・陽川尚将内野手(阪神)
楽天・正隨優弥外野手(広島)
ロッテ・大下誠一郎内野手(オリックス)
日本ハム・松岡洸希投手(西武)
ヤクルト・成田翔投手(ロッテ)
DeNA・笠原祥太郎投手(中日)
阪神・大竹耕太郎投手(ソフトバンク)
巨人・オコエ瑠偉外野手(楽天)
広島・戸根千明投手(巨人)
中日・細川成也外野手(DeNA)
この12名中、新天地で大活躍したのは
阪神・大竹…21試合、12勝2敗、防御率2・26(昨年2試合、0勝2敗、防御率6・43)
中日・細川…140試合、518打数172安打、打率・253、24本塁打、78打点(18試合、19打数1安打、打率・053、1本塁打、1打点)の2名。
続くのが41試合出場の巨人・オコエ、24試合登板の広島・戸根で、それぞれが存在感を示した。
今季に関して言えば“現役ドラフト成功チーム”がすべてセ・リーグに集中したという結果となった。
これまでの実績やドラフト順位などを考慮すれば、今回は昨年以上に力のある選手をリストアップした球団が増えたと言える。大竹、細川に続く選手がセ、パを問わず出てくる可能性は十分ありそうだ。