“ジャイアンツの馬場”65年ぶり誕生!04年カツノリ以来阪神→巨人移籍「自分にとってもチャンス」

 現役ドラフトで阪神から巨人への移籍が決まった馬場
 巨人時代の馬場正平
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 出場機会に恵まれない選手救済の「現役ドラフト」が8日、非公開で開催され、巨人は阪神・馬場皐輔投手(28)を獲得した。阪神から巨人への移籍はカツノリ(野村克則)捕手が2004年に金銭トレードで移籍して以来。右腕は「自分にとってもすごくチャンスだと思う。気持ちを切り替えて、新天地でチームに貢献していきたい」と心境を新たにした。

 巨人がまたしてもドラフト1位戦士を迎え入れる。昨年の同ドラフトでは15年度ドラフト1位で楽天に入団したオコエを獲得。今年は最大のライバル球団・阪神に17年度の同1位として入団した馬場の指名に踏み切った。

 チームは今季、救援防御率がリーグワーストの3・83でBクラス低迷の大きな要因になった。今オフはトレードでソフトバンクから高橋礼と泉、オリックスから近藤を獲得するなど、投手強化に着手中。馬場は21年に中継ぎとして44試合に登板した経験があり、阿部新監督も「実力のある投手を獲得することができた」と充実感をにじませた。

 期待の右腕は「タイガースに全力で勝負する姿をファンの皆さんに見せられるように頑張っていきます」と虎への恩返しへ気合を入れた。巨人に馬場姓の選手が誕生するのはプロレス界のレジェンドで1955年から5年間、投手として在籍した「ジャイアント馬場」こと馬場正平以来2人目。長い年月を経て再び生まれた“ジャイアンツの馬場”が伝統の一戦で暴れ回る。

 ◆巨人の馬場といえば… 16文キックなどで人気だった国民的プロレスラー・ジャイアント馬場は投手として1955年から5シーズン巨人に在籍した。プロ通算成績は3試合で1敗、防御率1・29。60年は大洋のキャンプにテスト生で参加したが、故障などで入団に至らず。野球を断念した後、プロレスの道へ進むことになった。なお、阪神選手の巨人移籍は04年にトレード移籍した野村克則以来となる。

 ◆馬場 皐輔(ばば・こうすけ)1995年5月18日生まれ、28歳。宮城県出身。180センチ、97キロ。右投げ右打ち。投手。仙台育英から仙台大を経て、2017年度ドラフト1位で阪神入団。プロ1年目の18年6月21日・オリックス戦(甲子園)で初登板初先発(勝敗なし)。20年から2年連続30試合以上登板。

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