現役ドラフト 馬場らドラ1入団3投手が移籍 NPB選手会森事務局長「根付いてくれれば」

 2023年の現役ドラフトは8日、昨年に引き続きオンラインで実施され、約40分で終了した。2巡目は実施されなかった。昨年から2回目ということで、議長を務めたNPB・保科求己法規室長は「早ければいいものでもないが、一回やっているのでスピードアップできた」と、スムーズな進行だったと明かした。

 阪神の馬場、中日の鈴木、ロッテの佐々木千とドラフト1位選手3人が移籍。野手では昨年、オコエが楽天から巨人に移籍したが、投手は初めてとなる。またポジション別では投手が9人、内野手1人、外野手2人で、日本プロ野球選手会の森忠仁事務局長は「今回も魅力ある選手が出ていた」と振り返った。

 同ドラフトの趣旨は出場機会に恵まれない選手救済だ。同事務局長は「これまでなら1位の選手は、長く球団にいるのが普通だった。環境を変えてあげられればという(球団の)気持ちが出ている」と評価。ファンの注目度も高く今季は阪神の大竹、中日の細川ら成功例も生まれた。制度は順調は滑り出しと言えるだけに、「このまま根付いてくれればいい」と願望を語った。

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