「野球教室のプロ」侍ジャパン・井端監督 スカウト変身で“原石”発掘 指導理念は「怒らない」

 野球少年たちをタッチで見送る侍ジャパンの(手前から)井端監督、金子ヘッドコーチ、吉見投手コーチ(撮影・三好信也)
 野球少年たちに守備を教える侍ジャパン・井端監督(撮影・三好信也)
 野球少年たちに守備を教える侍ジャパン・井端監督(撮影・三好信也)
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 野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督、金子誠ヘッドコーチ、吉見一起投手コーチの3人が10日、さいたま市内で「NIPPON EXPRESS×侍ジャパン」野球教室の特別講師を務めた。

 日本通運野球部の選手らとともに、約120人の子どもたちと触れ合ったが、この日の野球教室には野球未経験の小学生も参加。「僕、1人の子と約束したんですよ。グラブをあげるから、野球やらないか?って」と、思わぬ“原石”を発掘したことを明かした。

 現在は、トランポリン競技をやっている少年で、野球にも興味があり始めるか悩んでいた。「身のこなしが素晴らしい。やっていないのに、捕れちゃう、投げられちゃう」と、潜在能力に驚いたという。「野球教室のプロ」を自認する指揮官は、野球の発展と裾野拡大にも尽力。「そこはもう、勧誘じゃないですけどね。こっちは必死ですよ」と笑わせながら、野球の魅力を伝えた。

 U15の代表監督も兼任する指揮官。指導者としての理念は「怒らないこと」で、長所を伸ばす教育を大切にしている。「これからどんどんうまくなろうとしている子にね、怒ってもしょうがないので。いいところは伸ばしてというところで、やってくれればと思いますね」と伝えた。

 自分自身の体験も裏付けにある。幼少期は守備が好きで、毎日ノックを受けていた。質問コーナーでは少年から「1日、どれくらい素振りをしていましたか?」と問われ、「僕はあまり好きじゃなかったんです」と回答。「ノックを受けていたら、バッティングもよくなった。体の使い方は一緒。好きなものを追求していった方がいい」と助言を送った。

 この日、大谷翔平投手が米大リーグ・ドジャースと契約合意。10年7億ドル(約1015億円)の大型契約にも触れ「すごいことですね。野球以外でもいろんなスポーツの部分でも、トップに立ったということは…それが日本人だというのは、すごくうれしいし、誇りに思います」とコメント。「言い方は悪いかもしれないですけど、それだけ稼げる職業。子供たちが、どんどん憧れていってくれれば、日本の野球界もまた盛り上がる。いい選手も出てくるんじゃないかなと思うので、素晴らしいことですよね。大谷選手のような選手ができてくれたらいい」と願っていた。

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