日本高校野球連盟は１０日、大阪府内の大体大浪商のグラウンドで「甲子園塾」を開講した。最終日のこの日は走塁やノックの指導などが約３時間行われた。

　今回で２００８年から務めた塾長を勇退する山下智茂氏（７８）は、同校の部員に名物の“ケンカノック”を披露。終了後は選手全員と笑顔で握手を交わし「雰囲気が一気に明るくなったでしょ。この気持ちを忘れないように」と締めくくった。

　閉講式で山下氏は「花よりも花を咲かせる土になってください。これからも一緒に高校野球業界を盛り上げていきましょう」と受講生に呼びかけると大きな拍手が送られた。なお、新塾長には元高知商監督で現在、高野連の技術・振興委員長を務める正木陽氏が就任することも発表された。