中日「怠慢走塁」はなぜ起きたのか チーム内で猛省したある行為とは-大西コーチが明かす「2度としないようにしような、と反省した」
中日・大西崇之外野守備走塁コーチが12日、東海ラジオ「Dra fes 4DAYS」に出演。今季のワースト走塁について振り返った。
大西コーチは「ワーストワン走塁」として、5月18日の阪神戦で起きたミスに言及した。場面は3点を追う八回。2死一、二塁で村松が左翼線安打を放ち、二走・石川昂が生還したかと思われた。だが、一走・細川の三塁タッチアウトがわずかに早く、石川昂の生還は認められなかった。
この時、石川昂が本塁手前でスピードを緩めていたことで「怠慢」として批判されたが、大西コーチは別角度から反省。本塁コーチャーに入った次打者の溝脇が手を挙げ、送球が来ないというジェスチャーをしてしまったことに触れ、「なんでこうなったのか。ネクストバッターのコーチャーにも責任ある。『もう大丈夫だよ』と手を挙げていた。ランナーは走ってきて、『もう大丈夫だ』となる。そこは我々も指導していかないといけないと、反省させられましたね」と振り返った。
これには出演していた清原和博氏も「ありがちなんですよね」と、同調。大西コーチは経験の少ない若い選手が犯しやすいミスとし、「これは2軍でありがち。こういうことがあると身をもって分かる」とした。
試合後、映像を見て原因を分析したとし、大西コーチは「僕らにも責任がある。2度と起こらないようにしような、と反省しました」と語った。
一方で、ベスト走塁は5月27日・DeNA戦、九回2死二塁。村松の一塁内野安打で二走・伊藤康が本塁に生還してサヨナラ勝ちした場面を挙げた。大西コーチは「何が良かったか。彼(伊藤康)は二塁ベースから本塁まで一瞬たりとも緩めてない。外野にヒットを打っていったように走ってくれたことが、サヨナラにつながった」と絶賛した。