ソフトバンク移籍の山川穂高が涙の会見 第一声は謝罪「来年はマイナスからのスタート。新人の気持ちで」異例の発表即日入団会見 西武への感謝で声詰まらせ
西武から国内FA権を行使した山川穂高内野手(32)が19日、ソフトバンクと契約合意に達し、福岡市内のペイペイドームで入団会見を行った。出来高を含め、4年総額16億円(金額は推定)程度の大型契約で、背番号は「25」に決定。スーツ姿で壇上に立つと、神妙な表情で移籍決断の経緯を語った。
第一声は「この度、ソフトバンクホークスさんにお世話になることになりました。決断に時間が掛かり申し訳なく思います。また、私の不祥事により、すべての関係者の方々に多大なるご迷惑をおかけしたこと重ねてお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした」と、謝罪。その上で「ライオンズには入団から10年間、本当に楽しい時も苦しい時も支えてくれましたし、本当に感謝しております」と、声を詰まらせ、涙を浮かべながら西武への感謝を語った。その上でソフトバンク移籍の理由を「絶対に優勝したい、戦力になってくださいと言っていただいた。来年はプロ11年目。マイナスからのスタートになると思っております。1日1日をこれまで以上に自覚をもち、責任のある行動をとりたい。新人の気持ちで全力で頑張りたい」と、説明した。
昨年11月、東京都港区のホテルで20代女性に性的な暴行をした疑いで5月23日に書類送検。警視庁は起訴を求める「厳重処分」ではなく、判断を検察に委ねる「相当処分」の意見を付けた。
その後、東京地検は嫌疑不十分で不起訴処分としたが、事態を重く受け止めた球団は、無期限の公式試合出場停止処分を通達。10月のフェニックス・リーグで実戦復帰したが、公式試合ではない同リーグは処分対象外で、厳密には謹慎処分中の移籍となる。
通算218本塁打で過去、3度の本塁打王を獲得したスラッガーも、今季は17試合出場で打率2割5分4厘、5打点。FA権取得には残り17日の登録日数が必要だったが、「故障者特例措置」が適用され取得していた。
会見にはテレビカメラ9台、報道陣約100人が集まった。