ソフトバンクに逆風吹き荒れる 山川獲得で王会長のエールにも批判の声渦巻く「大変落胆した」一方で「なぜ王会長がとばっちり?」の声も
西武から国内FA権を行使した山川穂高内野手(32)が19日、ソフトバンクと契約合意に達し、福岡市内のペイペイドームで入団会見を行った。
出来高を含め、4年総額16億円(金額は推定)程度の大型契約。会見では不祥事や決断までに時間がかかったことを謝罪した上で、移籍の理由を「絶対に優勝したい、戦力になってくださいと言っていただいた。来年はプロ11年目。マイナスからのスタートになると思っております。1日1日をこれまで以上に自覚をもち、責任のある行動をとりたい。新人の気持ちで全力で頑張りたい」と決意をにじませた。
発表を受け、ソフトバンクの王貞治会長もコメントを発表。「本人が反省し野球に対して真摯に向き合おうとしている中で、今回のようなチャンスがあることは良いことだと思っています。これから世間の皆様やプロ野球ファンの皆さんに認めてもらえるかどうかは彼の頑張り次第ですし、彼の野球に対するひたむきな姿勢やプレーが他の選手の刺激となることを期待しています」と、エールを送った。
ネットでは移籍を巡りソフトバンクに逆風が吹き荒れる中、王会長にも批判の声が渦巻いた。王会長のコメントに対し、「何やらかしてもチャラになるとしか聞こえない」、「受け入れられない人は受け入れられない」、「世界の王さんが山川の入団にエールを送った事には大変落胆した」、「昨年あたりから選手補強になりふりかまわずって感じですよね」、「それはライオンズでやるべき」などと批判の声が殺到。
一方で、ソフトバンクの功労者である王会長を支持する声も。「王会長の言う通りだと思う」、「なぜ王会長までとばっちり受けてるの?」、「王会長のコメントが全て」、「王会長の寛大なお気持ちを踏みにじるようなことが今後起きたときには絶対に許されない」、「勝利こそ全て」などの書き込みもあった。
ソフトバンクの三笠取締役GMは鷹ファンからも獲得に反対の声が「たくさん」あったと認めた上で、「議論を重ねて、確認させてもらった」と説明。孫オーナーや王会長には獲得の判断を「尊重する」とされていたことも明かしている。
FA移籍で賛否が渦巻くことは少なくないが、獲得した球団のファンからもここまでの逆風が吹き荒れるのは異例。ソフトバンクにどのような未来が待っているのか、注目が集まる。