オリックスの宮城大弥投手（２２）が１９日、大阪市此花区の球団施設で契約更改交渉に臨み、８０００万増の１億６０００万円でサインした。高卒５年目では１９９６年のイチローに並び、球団最高額。山本の１億５０００万円を超える大幅アップとなった。（金額は推定）

　満面の笑みを浮かべながら、会見場へと現れた。「納得できました。もらった分、球団のために目いっぱい頑張りたい」。念願の大台突破に喜んだが、同時に責任感も感じた。

　今オフはエースの山本がメジャー挑戦し、山崎福も日本ハムへＦＡ移籍。来季は若き左腕への期待がさらに高まる。「エースがいなくなる分、僕ら投手陣にとってもチャンス。エースの枠を必死に取りにいきたい」。チーム内の競争が底上げへとつながっていく。

　３年連続の２桁勝利となったが、タイトルは新人王だけ。「頑張って取りたい」と沢村賞にも意欲を見せた。「リーグ４連覇と日本一を取り返したい」。エースに近づくためにも、宮城にとって大事な一年となる。