社会人野球のミキハウス硬式野球部は２０日、公式ホームページなどで巨人のスカウトを務める桜井俊貴投手が来年１月１日から現役復帰することを発表した。

　桜井氏は「来年度よりミキハウスに入社することになりました。昨年に読売巨人軍で現役を終え、今年からスカウトとして１年間、活動させていただきました。スカウトとしてミキハウスのチームを視察する機会もあり、とても勢いのあるチームだと感じておりました」とコメントし「感謝の気持ちを忘れず、全力でチームに貢献していきます」と決意を記した。

　桜井氏は立命大から２０１５年度ドラフト１位で巨人に入団。１９年にはキャリアハイとなる８勝をマークしたが、故障やフォームのバランスに苦しみ、２２年オフに戦力外通告を受け、現役引退を決断していた。

　今年は巨人のスカウトとして関西地区を担当していた桜井氏。同社ＨＰでは「再びマウンドに上がりたいという想いが高まり、ミキハウス硬式野球部の一員に加わることとなりました」と説明した。異例の転身となるが、都市対抗に出場すればかつての本拠地となる東京ドームで登板する可能性もある。立命大時代はキレのあるストレートと鋭いフォークで奪三振を量産した右腕。社会人野球の舞台で輝きを取り戻す。