日本ハム・宮西「次の世代にも伝えてほしい」9年間の社会貢献活動 ゴールデンスピリット賞受賞 来季は「もう一度勝ちパターンで」
プロ野球人の社会貢献活動を表彰する第24回ゴールデンスピリット賞の表彰式が21日、東京都内で行われ、日本ハムの宮西尚生投手(38)が表彰された。
宮西は2015年から中継ぎ、救援投手の1ホールド、1セーブにつき1万円を支援する活動を開始。当初3年間は「NPO法人iCareほっかいどう」に18年からは「北海道こどもホスピスプロジェクト」を支援している。金銭面でなく試合やファンフェスティバルの招待、施設訪問など直接触れあって活動を続ける。
宮西は「9シーズンともに腕を振り続けてきたピッチャー1人1人の顔が目にうかびます。私がケガや不調で苦しんでいる間、私の分も頑張ってくれた先輩、後輩たちがいてくれたからこそ今回の受賞につながったと思います」と挨拶した。
リリーフ陣で活動を続けることに、「初めは個人で活動しようかと思ったんですけど、すごい数の団体さんが支援を求めているなっていうことにまず驚いて、個人でやるよりも継続性が大事だと感じて、支援の輪を広げたいと思い、まずはリリーフ陣、事情を説明して協力していただきました」と明かし、「後輩たち、次の世代にも伝えていってほしい」と支援の恒久化を訴えた。
日本ハムでは2010年のダルビッシュ有投手以来の受賞。「ダルビッシュ投手は僕の1つ下の学年にはなるんですが、当時入団してダルビッシュ投手はエースで、そういう選手がプライベートでも社会貢献活動をしているのを見て、一流選手っていうのは野球だけじゃないなと思い、こういう活動をしたいなと思っていました」と活動を始めたきっかけを明かす。
新庄監督就任以来、若返りが進むチームの中で、来季は39歳を迎える。「最近では(チームは)若い若いと言われていますけど。プロ野球に若いというのはない、年齢は関係なく、経験も去年、今年とさせていたいた。新庄監督の言うように来季は結果を出さなければいけない年。僕もこのままじゃ終われないのではい上がってもう一度勝ちパターンで頑張りたいです」と“鉄腕”はその腕を振り続けていく。