ヤクルトの元山飛優内野手（２５）と西武の宮川哲投手（２８）のトレードが成立し、両球団が２１日に発表した。投手力を強化したいヤクルトと内野の層を厚くしたい西武の思惑が一致した。

　ヤクルト・小川ＧＭは都内の球団事務所で取材に応じ、「両チームのプラスを考えて、必要なところがマッチした」と説明。宮川については「球の強さがある投手。先発として期待している」と起用プランを明かした。

　高津監督はシーズンを終えて「新しい戦力、新しい血の必要性を感じた」と話しており、オフに入って外国人も合わせて６人目の補強。積極的に新戦力を取り込み、リーグ優勝と日本一奪回を狙う。

　◇元山のコメント「新天地で活躍する姿を見せられるよう頑張っていきたい」

　◇宮川のコメント「チャンスだと思う。生かすことができるのは自分だし、やってやろうという気持ち」

　◆元山　飛優（もとやま・ひゆう）１９９８年１２月４日生まれ、２５歳。１８０センチ、７９キロ。右投げ左打ち。内野手。東大阪市出身。小阪中から佐久長聖、東北福祉大を経て２０２０年度ドラフト４位でヤクルトに入団。２１年は９７試合に出場も今季は２２試合にとどまっていた。通算１３２試合、２７４打数６４安打、打率．２３４、４本塁打、２２打点。

　◆宮川　哲（みやがわ・てつ）１９９５年１０月１０日生まれ、２８歳。奈良県生駒市出身。東海大山形から上武大、東芝と進み２０１９年度ドラフト１位で西武に入団。初年度からリリーフとして登板も今季、先発転向。４試合、１勝２敗、防御率７．１６に終わった。通算成績は１２７試合、５勝５敗、１セーブ、２０ホールド、防御率４．２９。