WBC世界一、阪神38年ぶり日本一…NPB事務局長「充実の1年、野球の力を実感できた」

ジュニアトーナメントの大会総括をするNPB・井原事務局長
ジュニアトーナメントの大会総括をするNPB・井原事務局長
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 日本野球機構(NPB)が28日、今年の事務所業務を終えた。井原敦事務局長は1年を総括し「WBCであれだけの注目を集め、応援を集めて、そこから出発。非常に充実した1年だった。ポストコロナ禍という言葉があるか分かりませんが、日常生活に戻ってファンの皆さんに支えてもらったと実感した1年でした」と振り返った。

 コロナも終息し、有観客開催や声出し応援も解禁。WBCでは野球日本代表「侍ジャパン」が世界一を勝ち取り、「その流れで最後までずっと続いて、日本シリーズもああいう形で進んだ」と、シーズンでは阪神が18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一で野球界に活気を生んだ。

 NPBとしても、来季からプロ野球2軍リーグに新規参入するチームを公募し、「ハヤテ223」と「オイシックス新潟アルビレックスBC」の2球団の参加を正式に承認した。野球振興策として、裾野拡大と地域貢献に取り組むなど、新たな試みに着手。「結果としても2チームの参加ができた。シーズンと並行してできたのが、良かったなと思っています」とうなずいた。

 さらに、オフシーズンでは「独立リーグ球団からのドラフト指名が、これまでにない数字でした。それと関連はしないと思いますが、戦力外になった選手の他球団から改めて契約する数もこれまでにない数だった」とし、「潮目が変わった印象を受けています。これから来年のシーズンに、いろんな形で出てくるんじゃないかと。積極的な意味で期待しています」と話した。

 その上で、来年に向けて「WBCではあれだけ野球で、日本国中の人たちに注目していただけた。野球の力が非常に実感できた」と感謝。「来年はプロ野球90年。そういった節目であるので今年、実感したものをさらに高めていきたいと思います」と前を向いた。

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