松井秀喜氏、甲子園5連続敬遠で相手投手への思い「批判されると」「本当に打てたかわからない」
阪神OBの掛布雅之氏が28日、自身のYouTubeチャンネル「掛布雅之の憧球」を更新。巨人、米大リーグのヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏をゲストに迎えて、松井氏の経歴を振り返った。
星稜時代の松井氏は、1992年夏の甲子園の2回戦・明徳義塾戦で、5打席連続で敬遠された。その作戦を不服としたファンからグラウンドにはメガホンなどが大量に投げ込まれ、試合は一時中断。明徳義塾が星稜を3-2で破ったが、この作戦はその後も社会問題化した。
当時の「4番・松井」は、打席で感情を一切表に出すことはなかった。掛布氏から「(敬遠されて)バットを静かに置いて一塁に走っていたが」と心境を聞かれた松井氏は「打ちたかったけど、勝てればいいやという気持ちだった」と振り返った。
また、マウンドにいた明徳義塾の河野和洋投手に対しても「(ベンチの)指示だとわかっていた。(怒りの)感情はなかった」とし、「(後に)批判されることもわかっていた」と言う。加えて「勝負してもらってても、本当に打てたかどうかはわからない」と、受け止めていた。