野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督（４８）が、新年を迎えデイリースポーツのインタビューに応じた。３月６、７日に予定される欧州代表との強化試合や１１月のプレミア１２を前に、阪神の門別啓人投手（１９）に熱視線を送った。東海大札幌高３年春の道大会を、自費で視察したほど思い入れの強い投手で、１軍実績はほぼ０の左腕だが「候補に入っている」と異例とも言える大抜擢の可能性に言及。また、阪神・森下翔太外野手（２３）への期待も口にした。以下、インタビュー（２）。

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　－日本シリーズまでフル回転した影響もあったが、昨年１１月の大会は阪神では村上、伊藤将、中野が辞退。

　「中野選手に関しては、次も当然候補です。村上選手、伊藤選手も、あの制球力はベンチから見ていると、ストライクが取れる安心感をくれる。前回は来なかったですが、その辺で（評価に）変化はないです。プレミアを踏まえて、候補になるのは全然変わらない。欲を言えば、さらにレベルアップしてきてほしいですね」

　－現状で井端監督が考える今年のキーマンになり得る選手とは。

　「まず前回のＷＢＣで投げた若い投手です。特に本来は各球団の先発で、大会では中継ぎに回った投手。次のプレミアでは先発を経験させたいと思っています。戸郷や高橋宏、宮城らが先発でメドが立てば、非常にいいかなと思いますね」

　－一方、野手では。

　「村上選手です。五輪では非常に打ってくれましたが、ＷＢＣでは本来の力を発揮できなかった。両極端を経験できたというところでは、軸になるのは変わらないかなと思います。岡本選手も前回が初めての大会。期待感を持っています」

　－牧、村上、岡本和らが中軸に入れば、魅力的な打線になりそう。

　「国際試合で本塁打を打っている打者なので。うまく打順を組んでいけたら、より破壊力が増すかなと思います。十分、プレミアでもやっていけるのかなと思っています」

　－プレミアで日本人メジャー選手の招集は難しいと思うが、交流の場を持つ考えは。

　「その先にＷＢＣもありますし、ロス五輪もあります。五輪がアメリカであるということは、ＭＬＢ選手が出てくる可能性もなくはないかなと。その辺の意思疎通は図っておかないといけないかなと思っています。五輪はＭＬＢ次第だと思いますが、（米国視察に）行く予定でいます」

　－新年の漢字を一字で表現すると。

　「結です。結束も大事にしないといけないし、結果も大事にしないといけない。ブレずに結果を求めてやっていきたいですね」

　－最後に抱負を。

　「侍ジャパンはどの大会に出ても連勝が続いています。そこは継続して、今年もプレミアを勝ちにいきたいと思います。その中で次のＷＢＣにつながる経験ができるように、サポートしていきたいなと思っています」