福井県出身のヤクルト・中村が被災地に思い 「少しでも力を届けられたらいい」と今季に向けて練習開始

 ヤクルトの中村悠平捕手(33)が6日、神宮球場のクラブハウスを訪れて始動。故郷・福井県も大きな揺れを観測した能登半島地震へ思いを明かした。

 中村は福井県大野市出身。帰省するため羽田空港に到着した直後に震災が起こったといい、すぐさま新幹線に交通手段を変えて家族と故郷に向かった。「僕のおばあちゃんもお母さんも(福井県で)阪神淡路大震災を経験している。その時よりもかなり揺れたというところで、結構怖かったみたいです」と話した。

 福井県嶺北で震度5強、嶺南で震度4が観測されており、隣県の石川県では最大震度7を観測し現在も安否不明者の捜索や救助が続いている。中村は「うちにも奥川や(内山)壮真。石川にゆかりのある選手が多いから気になっていた」とし、球団マネジャーを通して後輩らの状況も確認したという。

 この日は神宮球場のクラブハウスを訪れて、一人黙々と打撃練習を行うなど練習を始めた。昨年12月にはプロ野球「福井県人会」が発足し、中村は初代会長に就任。被災者を勇気づけられるプレーを誓い、「(石川県は)隣県なので。県人会も立ち上げた。みんなで野球を頑張ろうというところなので、少しでも力を届けられたらいいなと思います」と表情を引き締めた。

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