田尾安志氏が異例の訴え「王さんはそんな器の小さな人ではない」ソフトバンクの山川獲得「1球団の利益で動く人ではない」

 ソフトバンク・山川
 試合前、談笑する楽天・田尾監督(右)とソフトバンク・王監督=2005年9月
 握手をする楽天・田尾監督(左)とソフトバンク・王監督=2005年3月
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 野球評論家の田尾安志氏が6日、自身のYouTubeチャンネル「TAO CHANNEL」を更新。山川穂高内野手のFA移籍に関して、ソフトバンク・王貞治球団会長が批判の矢面に立っていることを受け異例の訴えを行った。

 本来なら動画をアップする予定はなかったという田尾氏。それでも「個人の意見として一言お話ししたいなと思いまして」と前置きした上で「王さんが考えていることは1球団の利益で物事を考える人ではない。それを楽天の監督をしているときからずっと感じていたこと」と訴えた。

 2005年に新規参入した楽天を率いた田尾氏。だがリーグ1位となったソフトバンクとの戦力差は明らかだった。そのため水面下で「この戦力ではつらい」と王監督に余剰戦力の譲渡を申し入れると「すごく快く返答してくれました。『分かった、協力する』と言ってくださいまして、王さんという人は自分の球団だけでなく、プロ野球全体のことを考えてくれている人なんだ」という秘話を明かす。

 また琉球ブルーオーシャンズというチームの設立へ田尾氏が動いた際も、王会長に協力を要請して快諾された。その直後、プロ野球16球団構想として披露されることとなり「本当に1球団の会長でありながらプロ野球全体を考えてくれている人。それを身を持って感じた」という。

 「その王会長が山川を獲得することで批判を浴びて、何も言わないということができなくて」と田尾氏。「王さんはそんなに器の小さな人間ではない。もっと大きな視野で色んなことを考えてくださってる人なんだとというのをみなさんにも感じていただきたい」と異例の訴えを行った。

 「これが決して正しいとは思っていません。それでも一個人としてこういう考えをしている人もいますよと。批判を受けることも覚悟でしゃべっています」とき然と言い切った田尾氏。「ソフトバンクを強くするために欲しかったとか、そんな小さいことだけでは動かない人。色んな事を考えて、批判も受けることを考えて、山川を取ったんだろうと思います」と語った。

 他にも動画内では長嶋氏や巨人とのエピソード、山川に取って欲しい行動など、自らの考えを赤裸々に披露していた。

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