被災したオリックス・山崎颯「元気づける」自身も帰省中の石川・加賀市で震度5強「死ぬかと」
石川県加賀市出身のオリックス・山崎颯一郎投手(25)が6日、舞洲の球団施設で取材に応じ、能登半島地震による被害状況を明かした。「かなり揺れました。死ぬかと思いました」。1日は同市内の実家で被災し、警報も発令された。震度5強の揺れで物も倒れてきた。ただ、家屋倒壊はなく、家族や友人も無事だったという。
「もちろんつらいし大変なので。その分、頑張らないといけない。何とか元気づけられたら」。苦しい生活を送る同郷の人々を投球で勇気を与えていく。
5日に帰阪し、この日は東とのキャッチボールなどで調整した。帰省中も練習計画を変更することなく自主トレを継続。「去年よりも良い投球ができれば」。さらなる進化へ、二つの目標を設定した。
一つは50試合以上登板。「50試合はボーダーラインというぐらいの覚悟でいます」。昨季は自己最多の53試合に登板した。今年はステップアップを求め、フル回転する。
次に挙げたのは初の防御率1点台。昨年は52試合目まで防御率1・05だったが、最終登板日の9月26日・西武戦で6失点し、防御率2・08に終わった。「最後点を取られちゃったので」と悔しさを隠さない。被災地への思いを込めた快投で、4連覇に貢献する。