ヤクルト・中村「少しでも力を」地元・福井県内でも大きな被害 プレー通して思い伝える
ヤクルトの中村悠平捕手(33)が6日、神宮球場のクラブハウスを訪れて始動。故郷・福井県も被災した能登半島地震へ思いを明かすとともに、「少しでも力を届けられたらいい」と決意を込めた。
福井県大野市出身の中村は1日、羽田空港に到着直後に震災が起こったといい、すぐさま交通手段を新幹線に変えて故郷に向かった。石川県能登地方で最大震度7を観測した地震で、福井県内でもあわら市の震度5強など大きな被害を受けた。中村は石川県出身の奥川、富山県出身の内山壮の現状についても、球団マネジャーを通してすぐに確認したという。
さまざまな思いを抱えながら、5日に家族と帰京。すぐさま練習を開始し、この日は一人で黙々と打撃練習を行った。昨年12月に発足したプロ野球「福井県人会」では初代会長にも就任した。北陸出身者として、プレーを通して伝えられる思いがある。「(石川は)隣県なので。みんなで野球を頑張ろう、と」。使命を背負って戦う今季へ、中村は静かに準備を進めていく。