田尾安志氏、打った瞬間「監督にざまあみろと思った」 「いろいろあった」そのレジェンドとは プロ初のサヨナラ本塁打

 野球評論家の田尾安志氏が8日、自身のYouTubeチャンネル「TAO CHANNEL」を更新。昭和28年度生の元プロ野球選手による「28会」の中畑清氏、真弓明信氏、梨田昌孝氏、岡義朗氏とともに、野球人生を振り返った。

 「野球人生の最高の一打」というテーマで田尾氏は、村山実監督の阪神時代のサヨナラ本塁打を挙げた。「いろいろあって2軍に落とされた」と含みを持たせた田尾氏は、2軍で奮起して結果を残したことで、1軍に再昇格。そこで「すぐプロ入り初のサヨナラホームランを甲子園で打った。その1本はものすごく印象に残っている」と話した。

 「打った瞬間は、村山監督に『ざまあみろ』と思ったが、走りながらスーッと吹っ切れて今までの思いがきれいになっていった。ホームランてすごいなと思った」と田尾氏。同僚だった真弓氏は、村山監督1年目の開幕前日のミーティングで田尾氏が「パッと手を上げて、監督、勝つ采配をしてくださいといった」と衝撃のエピソードを披露。また、田尾氏が2軍に降格となる際、ベンチで村山監督が「あかんな田尾は、ファームに行ってもらおうと言っていた」と“つぶやき”を横で聞いていたことを明かした。

 ただ、田尾氏は「村山監督の時にしかサヨナラホームランを打っていない」と言い、村山氏との思い出は深いようだった。

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