第一声から、びっくり発言だ。「（選手たちが）結婚ラッシュで。おれも流行に乗ろうかなと思います」。日本ハムの新庄剛志監督（５１）は９日、鎌ケ谷で行われたスタッフ会議に出席。登場を待ち構えた報道陣に向かって結婚宣言だ。だが、会議後の取材対応では全否定。「僕はしないです。一生子供のままでいたいし」－。

　勝負の就任３年目の２４年初の公の場で“新庄節”のさく裂。一つの決意があった。「１年目は監督ぶってた。去年は俺じゃなかった。新庄タケシやった。今年はもう自然体でいきますよ」。そんな思いの表れだった。

　「主役は選手」と言い続けた昨季を「目立ってくれる選手がいなかったでしょ？」。だからこそ個性を全面解放する。「ごたごた言われますけど。選手より監督が目立ったらいけないとか。関係あるかって！目立ちまくるわって！ほっとけ俺の人生！で、いきます」と予告した。

　もちろん、全力で勝利を求める。自身については「相手チームの研究、勉強は倍以上していこうと思います」と宣言。加入が決まったメジャー１０８発のレイエスについても「たぶん守れない。ＤＨのみでしょ。ダメだったら２軍」と特別待遇はなし。勝負に徹して「クライマックスは最低でもいきたい」と目標を定めた。

　顔が引き締まったという指摘に「脂肪吸引。鼻高くして」とニヤリ。「腹筋もつくったんです」と外見の整備も完了。「ドラマというものは３作目、４作目が一番面白い。必ずドラマを作りますよ」。新庄劇場３部作。もうすぐ幕開けだ。