西武は１１日、ソフトバンクにＦＡ移籍した山川穂高内野手の人的補償として、甲斐野央投手（２７）を獲得したと発表した。

　甲斐野は１８年ドラフト１位でソフトバンク入り。１５０キロ後半の速球が魅力のリリーフ右腕で、ルーキーイヤーの１９年には６５試合に登板した。昨季は４６登板で防御率２・５３だった。

　ソフトバンクにとっては昨年、近藤の人的補償で日本ハムに移籍した田中正義投手に続き、２年連続でドラ１右腕が流出。ソフトバンクのドラ１選手はここ１０年で２選手が移籍、２選手が戦力外、１選手が育成落ちとなった。

　若手が伸び悩むソフトバンクの中で、厳しい現実。ファンからは「甲斐野プロテクト漏れはほんとに意味がわからない！」、「育成が強みのホークスさあ…」、「まだ２７歳なのに」、「またドラ１を獲られた」と嘆きの声も広がっている。