FA山川の人的補償で甲斐野獲得 西武・渡辺GM「救援が補強ポイント」 19年の鷹ドラ1に白羽の矢

 西武は11日、国内フリーエージェント(FA)権を行使してソフトバンクへ移籍した山川穂高内野手(32)の人的補償として、甲斐野央投手(27)を獲得したと発表した。最速160キロの右腕で、西武の渡辺久信ゼネラルマネジャー(GM)は「チームにとって、救援投手が大きな補強ポイントだった」と説明した。

 2018年度ドラフト1位でソフトバンクに入団した甲斐野は1年目から中継ぎで65試合に登板、3年連続日本一に貢献し、日本代表として国際大会「プレミア12」にも出場した。20年オフに右肘の手術も受けたが、昨年は46試合投げて3勝1敗、2セーブ、8ホールド、防御率2・53と復活を印象づけた。

 西武は昨季、先発3投手が2桁勝利を挙げた一方で勝利の方程式が固まらず、5位に低迷した。今オフはリリーフ要員として外国人2投手を獲得するなど補強を進めていた。

 11日に甲斐野の獲得を決めたという渡辺GMは「真っすぐとフォークで打ち取ることができる、ライオンズにいないタイプの魅力的な投手。いい戦力だと思う。現場もすごく喜んでいた」と話した。昨季は増田の19セーブが最多で、クローザーを固定できない時期もあっただけに、守護神としての起用もありそうだ。

 甲斐野はソフトバンクを通じ「突然のことではありましたが、ホークスには本当にお世話になり感謝しかありません。僕を評価、指名してくれた西武にも感謝しています。チームの雰囲気が明るくファンの方も熱いイメージがありますので、ベルーナドームでプレーするのが楽しみです」とコメントした。

 ◆甲斐野 央(かいの・ひろし)1996年11月16日生まれ、27歳。兵庫県出身。188センチ、92キロ。右投げ左打ち。投手。東洋大姫路では投手、内野手兼任。東洋大で投手に専念すると3年秋には5勝1敗と活躍。アマ時代の最速159キロの剛球を売りに2018年度ドラフト1位でソフトバンク入団。通算160試合に登板し、7勝8敗11S、48HP、防御率3・43。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス