野球評論家の高木豊氏が１１日、自身のＹｏｕＴｕｂｅチャンネルを更新し、国内ＦＡ権利を行使してソフトバンクへ移籍した山川穂高内野手の人的補償として、西武が甲斐野央投手を獲得したニュースについて言及。ＦＡ移籍に伴う人的補償の制度についての考えも述べた。

　西武に移籍することになった甲斐野については「すばらしいコメントを出している。『ソフトバンクにお世話になった。西武に行けることが心より幸せに思う』と本当に立派」。補強した西武については「中継ぎ陣がより強固になる。増田がちょっと疲れを感じることを考えると、抑えを誰にしようか悩んでいるときに、甲斐野はボールに力があるし非常にはまってくる。環境が変わって力が発揮されそう」と評価した。

　ＦＡ移籍に関わる制度については「あまりにも残酷な話になることもあるし、ルール的には人的補償なんていらないんじゃないか。ＦＡの権利を行使して移籍している。これに人的補償がつくのはおかしいんじゃないか。なくてもいいのかなという気がする」とした。加えて「非情な移籍ということもこれから考えられる。少し制度を変えた方がいいのかも。プロテクトの人数を増やすとか、何年目以上は取らないとか」と提言した。