ソフトバンクのプロテクト騒動 和田リスト漏れ?なぜ?大久保氏が編成部の視点で解説「どうしても仕方ない」「苦しい決断した」
元楽天監督で現役時代は西武、巨人でプレーした野球評論家・大久保博元氏が11日、自身のYouTubeチャンネルを更新。西武が国内FA権を行使してソフトバンクに移籍した山川穂高内野手の人的補償として、甲斐野央投手(27)を獲得した件について言及した。
11日朝の時点では大ベテランの和田毅投手が移籍するという報道が多数あったが、夕方に発表されたのは甲斐野。大久保氏は「すごい展開になりました」と振り返った。
大久保氏は「和田が外れたのは事実だと思います。甲斐野も外れたのは決まったんだから事実。なんで和田を出すのか?プロの世界の人間すると致し方ないですよね」と、冷静に解説。和田の実績や実力に敬意を示しながらも、「10年、20年背負ってくれる選手、獲ったばかりの選手をプロテクトしないで出すというのは(難しい)。今までやってきてくれたレジェンドに敬意を払わないわけではない。ルールがある以上、ベテランで先が見えている選手をプロテクトから外していくというのは、もちろんあること」とした。
楽天時代、編成部にいた経験から、「ソフトバンクの編成も本当に苦しい決断をした。申し訳ないという思いだと思う。過去にもありましたもんね、長野選手、工藤選手もそう。何人もの選手が外れて他球団いく。ベテランがいくというのは編成上、致し方ないです」と、フロントの気持ちも思いやった。
同日朝に投稿した動画で、ソフトバンクフロントの視点で解説。「編成部にいた身からすると、プロテクトすることにおいて、和田よりも実績なくて、入ったばかりの子でも、プロテクトから外してしまうのはその学校、その選手のもといた学校、アマチュア球界も、『そんな思いで取ったの?』となるんで。若い選手をプロテクトするのはどうしてもしょうがない」と語っている。