田尾安志氏 ソフトバンク和田の心境を「どういう風に受け止めるんだろう」自身は絶頂期に中日から西武へトレード
野球評論家の田尾安志氏が12日までに自身のYouTubeチャンネル「「TAO CHANNEL」を更新。ソフトバンクへFA移籍した山川穂高内野手の人的補償として甲斐野央投手が西武へ移籍することが決まったが、報道で取り沙汰された和田毅投手の心境を慮った上で、エールを送った。
「和田投手が43歳を迎える年に移籍することになったら寂しかっただろうなと思います」と語った田尾氏。「僕もそうでしたけど、最初にお世話になった球団で最後までプレーする。それが理想形だと思います」と明かしたように、自身も中日で絶頂期だった1985年の1月、キャンプイン直前に西武へのトレードを通告された。その際、ファンが移籍阻止へ署名活動に動いたというエピソードも残っている。
田尾氏は「その時にクソッという気持ちがエネルギーになった」と回顧。「和田投手も43歳の年に移籍の可能性があったとすれば、どういう風に受け止めるんだろう。プライドは傷つけられたかもしれない」と前置きしつつ「本当にマジメな選手なので。きっと前向きに受け止めていると思う」と早大時代から面識のある左腕の心境を慮った。
「でももう一度、今シーズンも頑張って43歳もこれだけやれるんだというところを見せてほしい」とエールを送った田尾氏。「ベテランになると何かエネルギーが必要になる。お金を稼ぐだけではなかなかエネルギー源にはならない。何か別の気持ちが必要」と助言も送った。
また甲斐野についても「請われていくわけですから。頑張って欲しい」と期待した田尾氏。ファンはコメント欄に「和田投手の気持ち、甲斐野投手の気持ちに寄り添ったコメント、ありがとうございます」と書き込み、正式発表を待っての動画投稿だったことから「この件に対する田尾さんの対応賢明でしたね」と称賛する声もあった。