NPB新人研修会 藤川球児氏が異色の講義「この中で一番うまいと思っている人いますか?」会場沈黙に「迷ったら前に出て」
「NPB新人選手研修会」が12日、都内のホテルで行われ、12球団の新人選手121人と審判員4人の計125人が出席した。コロナ禍の影響により、昨年まではオンラインで行われており、対面式での開催は2020年以来4年ぶり。
午前中には「野球殿堂博物館」を見学し、午後にはアンチドーピング活動や税について、SNSの危険性についてなどさまざまな講義が行われた。
野球界の大先輩である藤川球児氏(43)による講義も行われた。藤川氏は冒頭で「自分がこの中で一番うまいと、思っている人はいますか。今年一番俺が活躍する、と。誰かいないですか」と全員に問いかけたが誰も手を挙げず。
藤川氏は「迷ったら前に出て、困ったら手を挙げてということをやらなきゃ勝ち抜けない時代になっている」と前に出ることの大切さ、若いうちにどんどん挑戦する大切さを説いた。
藤川氏のルーキーイヤーの監督であった野村克也氏から授かった「野球選手である前に社会人であれ」という金言も伝えた。最前列で背筋を伸ばし熱心に聞き入った阪神ドラフト1位・下村海翔投手(21)=青学大=は印象に残った言葉について「『プロ野球選手である前に社会人であれ』っていうこと。あとは、当たり前のことを当たり前にやるっていうか。『グランドに出ればプロ野球選手としての年数は関係ない』(ということ)」と明かした。
続けて「『若いうちに挑戦することをどんどんしてほしい。失敗してもいいから経験をすることによって、そこから成長につながる』と言われてたので、受け身になるんじゃなくて、自分も挑戦することを続けたいなって思いました」と力を込めた。