巨人のオコエ瑠偉外野手（２６）が１２日、沖縄県那覇市で行う坂本勇人内野手（３５）の合同自主トレに志願して初参加。午前中から続くハードな練習に「こんなキツい自主トレは、正直初めてです」と驚き、ここまでの成果に充実感を漂わせた。

　この日は、元ソフトボール日本代表監督の宇津木妙子氏（７０）からもノックを受けるなど、自主トレ開始から練習量に驚きを隠さない。一昨年１２月に現役ドラフトで巨人に加入。「本当は昨年も一緒にやらせていただこうと思っていた」と、念願叶って“坂本塾”に入門。その理由について明かした。

　「自分の場合はやっぱり、シーズンのことを考えると…。もちろん形もそうなんですけど、それ以上に打席でも意識だとか、そういった部分がまだまだ足りてない部分がある」

　衣食住を共にすることで、野球に対する取り組みや考え方、トレーニング方法など、あらゆる角度から極意を吸収。「野球についてしっかりと話し込める時間は、なかなかシーズン中じゃできないことなので。そこが一番、勇人さんから学べるかなと思って参加させていた」と、真剣に野球に取り組むための時間に手応えがにじむ。

　プライベートの坂本については「球場ではもちろんいい人なんですけど、素が出るんだろうなと思ったら…。あれがそのまま素だった。ビックリした」と驚きの発見だった。

　「洗濯物とかも、洗濯機が１個なんで『俺も別に後でもいいから』とか。後輩に対する気配りや目配りもそうですし、後輩同士の関係とかもしっかり全部見てるなみたいなのはすごい感じた。自分も中堅と言われてもおかしくない年齢。やっぱ勉強になりますね」

　発見と学びの日々が、成長のヒントになる。「正直、こんなにキツい自主トレは今までやったことがない。それは間違いないですね。体も絞れています」。勝負となる移籍２年目のシーズン。「浅野くんとか、いい選手がたくさんいる。自分も負けないように、全力を尽くして頑張りたいと思います」と気を引き締めていた。