プロテクト騒動でクローズアップされた巨人の内海&長野 18年オフにW流出 入団拒否→移籍で発した言葉とは「聖人すぎる」と注目

 巨人・内海(現コーチ・左)、長野
 2回、広島・長野(右)は西武・内海に三塁ゴロに打ち取られるも一塁へ全力で向かう=2019年3月
 西武キャンプをサプライズで訪問し、内海(左)と握手を交わす広島・長野=2019年2月
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 ソフトバンクへFA移籍した山川穂高内野手の人的補償として、甲斐野央投手が西武へ移籍することが発表された。当日にはベテランの和田毅投手を巡ってネット上が沸く中、ファンがクローズアップしていたのが巨人・内海&長野の事例だ。

 「聖人すぎる」「本当に見上げた男たち」と称された2人がFAの人的補償として移籍したのは18年のオフだった。12月末に内海が炭谷銀仁朗捕手の人的補償として西武へ移籍することが発表された。さらに年明けの1月、丸佳浩外野手の人的補償として長野が広島へ移籍することが決まった。

 ともに中心選手として巨人を支え、ベテランの域にかかりつつあった2人。その実力だけでなく、その人柄から後輩選手たちに慕われ、チームに欠かせない精神的支柱だった。またともにドラフト時は巨人への入団を希望し、指名拒否を経験した選手。それだけにファンの衝撃も大きかった。

 それでも内海は「ジャイアンツでの15年間は最高の思い出です。チームメートに感謝の思いしかありません。ジャイアンツで培った全てを生かし、新しいチームでも気持ちを新たに頑張ります」とコメントし、移籍を受け入れた。また長野も「3連覇している強い広島カープに選んでいただけたことは選手冥利(みょうり)につきます。自分のことを必要としていただけることは光栄なことで、少しでもチームの勝利に貢献できるよう、精いっぱい頑張ります」と球団広報を通じて語っていた。

 入団会見ではドラフト時の経緯などを問われても「不思議とそういうのは全然なかった。強いチームに選んでもらえたことは光栄でしたし、やるぞという気持ちでした」と前を向いていた長野。内海も「すごくびっくりしたけど、(移籍通知から)1日たって、前向きに新たな気持ちで頑張ろうと思う」と会見で発した。

 2人が語った前向きな言葉、姿勢が結果的に、古巣・巨人への批判をかき消した。そしてチームはこの年からリーグ連覇を果たした。FAの人的補償制度では賛否両論がある中、2人の姿に大きな注目が集まっている。

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