プロ野球名球会の公式ＹｏｕＴｕｂｅチャンネルが７日、更新され、山本昌氏が司会を務め、佐々木主浩氏、東尾修氏、ヤクルト・高津監督、岩瀬仁紀氏、オリックス・平野佳とそうそうたるメンバーが「大谷翔平を抑えるためには」というテーマで議論を重ねた。

　佐々木氏は「やっぱり外、反対方向に打たれたらしょうがないくらいの気持ちで。インサイドを見せ球にして、外のコースで勝負」と語った。１点差の２死満塁で大谷という状況を設定された高津監督は「打球が上がるか、下に行くかだと思う。上がったらしょうがない。低めでヒットならしょうがないくらいで割り切って投げないと」とマウンド心理を解説した。

　現役時代は変化量の大きいシンカーを武器としたが「なかなか空振りしないですしね。ストライクゾーンで勝負はしづらい。できればストライクからボールになる球で勝負して」と戦略を練った高津監督。ＮＰＢ最多セーブ記録を持つ岩瀬仁紀氏は「インコースを意識させて最後はスライダーでいきたい。インコースはシュート系ですね。シュート系を使わないと外だけでは抑えられない」と評した。

　共通していたのはやはりインサイドの使い方。ファウルを打たせるなどしてカウントを整え、ウイニングショットで仕留める。もしくは内角球の打ち損じでアウトに打ち取る。またメジャーでも対戦経験がある平野佳はチームのデータとして、高めと低めの使い分けを指示されたという。

　動画の最後、岩瀬氏が山本昌氏に「どう抑えるんですか？」と問いかけると、「俺はインコースにシュートを落として、自打球を当てて退場（笑）」と“禁断の抑え方”も披露。そこまでしないと抑えられない打者であることをレジェンドたちが実証していた。