帝京・前田前監督の勇退パーティーが「甲子園歴史館」昭和から平成の高校野球名将がズラリ 出席者「前田さんの人徳」
帝京高校前監督・前田三夫氏の勇退パーティーが13日、都内のホテルで開催された。会場には500人が集まり、集合写真に収まったのは昭和から平成にかけて甲子園で名勝負を繰り広げてきた名将たちだ。
出席者の1人は「これも前田さんの人徳でしょう」と会の様子を明かした。PL学園を率いた中村順司氏、横浜の名将・渡辺元智氏、甲子園歴代最多勝の記録を持ち、06年夏の甲子園準決勝で壮絶な打撃戦を繰り広げた智弁和歌山前監督・高嶋仁氏。さらに明徳義塾監督で昨年のU18W杯で初の優勝へ導いた馬渕史郎氏らが顔をそろえた。
また報徳学園、日大三島を甲子園へ導いた永田裕治監督、龍谷大平安の原田英彦監督に加え、東京地区で激戦を繰り広げた日大三前監督の小倉全由氏、早実の和泉監督らも集結。高校野球史に名を残すような名将たちが一堂に会する異例のケースとなり、ネットでは「まるで甲子園歴史館」などと高校野球ファンが大いに沸いた。
会場には500人が集結し、阪神・原口、DeNA・山崎ら現役の帝京OBからは感謝の花が届けられた。壇上で前田氏は「感激しました」と一言。そして「選手の動きと力がなければ私も熱意を持ってできませんでした。いい選手を持って幸せです」と感謝の思いを口にした。
その上で「まだ体はキレます」と宣言すると、会場からは大きな拍手がわき起こった。中村氏、高嶋氏が壇上でスピーチを行い「温かい言葉をいただきました。その言葉を糧に頑張って生きていこうと思います」と語っていたが、出席者は「心温まるいい会でした」と振り返っていた。