高木豊氏が提言 佐々木朗希のポスティング希望で「ルールを作るべき」「球団と個人の話に任せているとおかしくなる」

 野球評論家の高木豊氏が14日、自身のYouTubeチャンネルを更新。ポスティングでのメジャー移籍を希望していると報じられた佐々木朗希投手について「NPBがルールを作るべき」と語った。

 MLBには国際選手獲得規定(25歳ルール)があり「マイナー契約してお金が動かないとなるとロッテも考えるよね。佐々木朗希だったら2~3年後に何百億と入ってくると思う。それを手放すか?(経営者だったら)あり得ないと思う」と指摘した高木氏。一方で「佐々木朗希の人生を考えて、いち早く行きたい気持ちも分かる。最初はマイナー契約になるけど、佐々木朗希の実力だったらすぐメジャー契約を勝ち取れる。良いヤツは引き上げられるから」と分析した。

 メジャーからすれば「実績と素質、どっちを買うと思う?素質でしょ。まだ22歳で大学を出たばかり。メジャーでゆっくりやりながら投げなさいとなる。メジャーで投げれるポテンシャルもあるから」と高木氏。だからこそ「ルールをちゃんと作っておいた方がいい。日本のプロ野球として25歳以上じゃないと球団もコミッショナーも認めないと。球団と個人の話に任せていると、おかしくなっちゃう。これでこじれると選手と球団の関係が悪くなるだけ」と提言した。

 「佐々木朗希が行きたいのも分かる。若くして行って向こうのノウハウを取り入れて体を強くしたいって。完全試合をした佐々木朗気がメジャーでどんなピッチングをするか(ファンとしても)見てみたい。能力がある人間は高いレベルのところでやりたいというのはすごく分かる」と語った高木氏。「日本のプロ野球は危機感を感じないと。アメリカの植民地みたいになってる」と指摘したように、ルール作りの必要性を訴えた。

 ◆メジャーの国際選手獲得規定 メジャーでは「海外プロ野球選手」を「25歳以上でMLBが認める海外リーグで6シーズン以上プレーした選手」と定義している。この定義から外れる選手を米国、カナダ、プエルトリコ以外から獲得する場合は、各球団の国際ボーナスプールの枠内(最低475万ドルだが、トレード可能なため各球団で総額は異なる。上限は約1010万ドル)で契約金などを支払う。

 17年オフにポスティング移籍した大谷翔平は、メジャー1年目は24歳だったため「25歳ルール」に該当(その後改定されたため現行ルールと異なる)。年俸は55万ドルで当時のレートで約6330万円だったため、日本ハム時代(推定2億7000万円)から減俸となった。

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